FXで巨額の借金を背負ったら自己破産はできるのか
- 2019.11.12
- 自己破産

FXで巨額の借金を背負ったら自己破産はできるのか
FX(外国為替証拠金取引)で巨額な損失を出してしまった場合でも、ほとんどの場合は自己破産をすることは可能です。
法律にはギャンブルや浪費などが原因で負った借金の場合は、免責許可がおりない場合があるというようなことが書かれているので、できないのではないかと思い込んでいる人もいます。
しかし、FXはギャンブルというわけではなく一応投資という扱いなので、自己破産することができます。
参照サイト:「FX投資はなぜ借金の危険がある?自己破産でも解決可能!」
過去に自己破産している場合
ただし、過去7年以内に免責許可を得ていて、再びやってしまったような場合や、手続き中にまたやってしまうような場合は、免責許可がおりない可能性が出てくるので注意しなければいけません。
一度免責になったなら、もう二度と投資には手を出さずにきっぱりと諦めた方がいいでしょう。
FX取引は一応投資という扱いになっていますが、やり方によっては極めてギャンブル性が高いものになってしまいます。しっかりと経済指標などを分析し自分なりの投資手法を構築し、さらにしっかりとしたリスクマネジメントを行いながらやるならまだいいですが、中には丁半博打のような感覚でやっている人も少なくありません。
そういうギャンブル的な投資を行っていると、一時はビギナーズラックのような感じで儲かる場合もありますが、いずれは必ず大きな損失を被ってしまうでしょう。
プロが一生懸命分析して投資しても、ずっと利益を出し続けていくのは至難の業と言われているのが外国為替証拠金取引です。
素人が何も考えずに適当にやっていれば、いずれ痛い目を見るのは確実でしょう。ちなみに、FXで自己破産するとどうなるのかというと、まず財産をほとんど失うことになります。保有していた不動産をはじめ、証券・預貯金・自動車などあらゆるものを手放さなければならなくなってしまうでしょう。
ただし、最低限の生活をおくるための財産は残されますから、いきなりホームレース生活を強制されるという心配まではありません。それから信用情報機関のブラックリストに登録されてしまうというデメリットが生じます。ブラックリストに登録されると、新しくクレジットカードが作れなくなったり、金融機関でローンを組むことができなくなってしまいます。
また、資格制限がされたり官報に名前が掲載されてしまうなどのデメリットもありますが、一番大きなデメリットはやはり財産を持っていかれるのとブラックリストに載ることでしょう。
FXで自己破産しないために
FXで自己破産しないためには、そもそも取引に手を出さないのが一番ですが、どうしても取引をしたいなら、次のことをしっかり守って行うべきです。
まず、投資に使うお金は完全な余剰資金で賄うというのが鉄則です。万が一投資したお金が全部損失で消えてしまっても諦めがつき、普段の生活にも影響がないというなら、取引で損失が出ていてもわりと冷静な対処ができるでの安全です。
逆に生活費を投資に突っ込むと、是が非でも勝たなければいけないという心理が働き冷静な投資判断ができなくなってしまうでしょう。そうなると、投資判断を誤り失敗することがほとんどです。それから、レバレッジを高くしないということも大事です。
FX取引は預けた証拠金よりも大きな金額の取引をできるのですが、これは大きく儲けられるチャンスがある反面、巨額の損失を被る可能性も否定できません。相場が予想とは逆に急激に動くと、預けた証拠金の何倍もの損失が発生し強制ロスカットになることがあります。はっきり行ってレバレッジは大きくしない方がいいです。最初はみんな慎重に取引を行うのでレバレッジは低いのですが、しばらく調子がよくて儲かっていると、ついうっかり高いレバレッジで取引してしまうケースが多いです。身の丈にあった投資を心がけましょう。
-
前の記事
自己破産を円滑に進められる破産管財人とは 2018.05.10
-
次の記事
債権者集会とは?会社の破産を決めた場合に知っておくべき事 2019.11.12